ひんやりとした暮らし

2018年4月出産しました。

39w3d 誕の生

4/17(火)
朝8時くらいに起こされたような。

起こされたとは言っても一晩中前駆陣痛があったため満足には眠れなかった。ウトウトしててもたちまち目が覚めてしまう感じの辛さが5~10分に1回起こる。痛みは1分半ほど続く。それが一晩中っていうか前日16時から繰り返されてる。
でも不思議と寝不足特有のだるさ・辛さはあまり無かった。なんでも妊娠後期からまとまって睡眠が取れなくとも大丈夫なホルモンが出るらしい。よくできてるなぁ。やっぱり人間て自然の一部なんだ。


その後陣痛室に移動、昨日に引き続き誘発剤点滴開始。
今もそれなりに陣痛来てるのに、ここに誘発剤入れたらどのくらい強くなってしまうのだろうと不安になる。
LINEの履歴見ると8:40辺りに始まったと夫に送信していた。

夫は家で洗濯等してくれた後、確か10時半頃到着。

この日陣痛は着々と進み、子宮口も徐々に開いて行った。
ところで子宮口何センチ開いてるか調べるのってどうやってんだ?って不思議だったんだけど、普通に女性器に助産師さんが指入れて確かめるんですね。なんかエコーとかで調べるのかな?って思ってた。
いきみたい波が来てるときに調べられるのが非常に辛かった。みんなこれ乗り越えてるのか。すげー。やば。


陣痛中はお腹に胎動や心音・私のお腹の張り具合等も調べられるモニタ付けられる。
お腹の張りは普通16くらいで、いきみたさや痛みが来ると30くらいまで上がる。マックスは確か56とかだったような。
数値が上がってくるとあぁここから辛くなる、と都度くじけそうになった。恐怖さえ感じた。だけど数値さえ見ていればここが辛さのピークとか、下がって来たからこれからマシになる、とか予想出来るのは良かった。辛いものは辛いが。


いきみの波が来たら絶対目は閉じずとにかく深呼吸した。本にそうすると良いと書いてあったし、その方が体におかしな力が入らなくて良いと思った。あと目をつぶったら・呼吸を我慢したら辛さに閉じ込められてしまう気がしたので。助産師さんが「呼吸すごく上手いですよ~!」「ひんやりさん落ち着いてますね~!」と何度も褒めてくれたので間違ってはいないのだな!と思った。
そしてなるべく遠いところに視線を向けようと思い、陣痛が来る度に壁の時計や天井のネジとかを見つめてたんだけど、(なんとなく体温の低そうなものを見ていたかった)都度夫がぬいぐるみ(ピンクのドラえもんがにっこりしてるやつ、私が気に入ってて持ってきてた。)を持って視界に入ってくるので笑った。「和ませようと思って…」とのことだったがごめんだけど集中できないので結構です…と丁重に断る。


昼12時くらいにお昼ご飯。この時点で子宮口は確か8センチくらい。10センチになったらいきみ開始できる、本番て感じ。
痛くて辛くて何にも口にしたくなかったんだけど、食べないと持たない、とパサパサのジャムサンドを無理やり押し込んだ。(当然食べてる最中も痛みは来る)
そしたらすみません…と助産師さんより、血圧が上がってきてしまってるからもしかして帝王切開になるかもしれない、なのでこれ以降は飲食禁止、とお達し。
子宮口せっかく8センチ開いてんのに?!あと2センチぽっちじゃん?!と疑問に思うも疲れてそれどころじゃない。下げられるご飯を見送る。
水分も取らないように、とのことなのでこの先耐えられるか心配になる。

その後、右手に血圧を下げる為の点滴を刺された。左手にはもう誘発剤が刺さってるので、両腕がかなり使いにくくなる。


あーあと何時頃か忘れたが陣痛室の前に広いトイレがあってそこを利用してたんだけど、なんか途中で水が溢れ出して使用禁止に。そのため都度ナースコールを押して車椅子に乗せてもらい、少し離れたトイレに行くことに…。めんどくさすぎてこの時点で若干キレそうになるもが・ま・ん。
更に使用できるトイレがかなり狭く、点滴2つ刺さってる奴には用足しが非常に困難。点滴×2ごと中に入らなきゃいけない+腹がデカい+陣痛が来る ので…
しかも高血圧のため都度尿を紙コップに入れるよう言われてて、この状況ではさすがに普通に無理だったので出来ませんでした!と報告する。
そして肝心の尿なんだけどこれがもう上手く出ない。お腹が大きくて膀胱が圧迫されてるせいか、はたまた陣痛や点滴の処理で緊張してるせいか。膀胱におしっこが溜まってる感覚は確かにあるのに、座ってふんばっても上手く出て来ない。
助産師さんに相談したらカテーテルを提案される。少し悩んだがお願いした。…しかしこれが全くスッキリしない。かなり量出して貰ったけどこんなもんかな?陣痛中だし感覚マヒしちゃったかな?って感じ。


14時以降、いきみ我慢かなり辛くなってくる。
ついついいきみそうになるが「まだいきまないで!」の声に夫にしがみつきながらなんとか堪える。

いきむまいとすると他のところが緩んで全開になるのか、尿がドバドバ出た。カテーテルであんまり採れてなかったぽい。出したくないのに止まらない、我慢できない。お産用のデカいナプキンをしてるけど、この量だときっと溢れてるだろうな~と「おしっこかかっちゃってゴメン」と夫に謝る。が、全然かかってないと言われてえー嘘!と思った。気を使わせまいと嘘付いてるのかな?と考えたが陣痛中だったのでそれ以上深追いせず。
おしっこはしめて3回くらいで全部出て、とてもスッキリした。
(産後また聞いたけど本当にかかってないって言われた。)

いきみのがしとして夫が肛門の上辺りにそっとこぶしを当ててくれる。最初はそれでかなり楽になったが、段々効かなくなってくる。
痛みをこらえるのはとても疲れる。我慢してもうなり声が漏れてしまう。疲れすぎて何回か30秒くらいスッと寝たような。夫曰く気絶してたとのこと。
2人目とか少し考えてたけどもうこんな辛い目に遭うのはまっぴら、もう絶対出産したくないという気持ちを込めて「こいつは一人っ子!」と数回叫ぶ。ついでにトイレなんで使えねぇんだよ!直しとけよ!!とも何度か。(これは助産師さんいないタイミングで言いました。)


15時頃、子宮口が10センチに。分娩室行きましょうと車椅子で移動。立ち会い希望しないため(だって恥ずかしいから)夫とここで一旦別れる。分娩台に乗ってからも確か2、3時間かかるんだよな!?辛いから早めに終わりたいな!と気合を入れ直す。
分娩台には自力で上がるんだけど、辛さでかなり錯乱状態だったため勢いよく登ってしまい両腕の点滴が絡まる。お医者さん助産師さん達に少し引かれる。

点滴整えてもらい、もういきんでいいよ~!と言われる。早くね?と思いつつ3回くらいいきむ。
裂けちゃいそう!と怖くなったあたりで会陰切開。(全然痛くない)その後すごいいきみやすくなった。
しめて6回くらいいきみ、頭が少し出た辺りでバキュームで子ども吸い取ってもらう。もう出るの?と驚く。たぶんだけど私が高血圧で分娩長引かせるとヤバいからさっさと吸引したのでは。
子どもズルズルっと出てくる最中が長く感じる。後で体重聞いたら3,300g以上あった。大きい赤ちゃんだったから長く感じたのだろうか。前週の検診だと2,800gって言われてたので全然違うじゃん!と驚いた。
出てきたものの子ども無言なので、あれ泣かないですかこの子大丈夫ですかと助産師さんに問い詰める。
そしたら子どもに何かしてくれてオギャーと泣いた。なんかへその緒が一周絡まってたとかで、まぁ心配無いですよくあることですとのこと。とにかく声を聞いたらとても安心した。
最初子になんて声掛けたかもう忘れたけど、お疲れ、とかよろしく、とかそういうバイト仲間かよみたいな内容だったような。

その後は一気にへとへとになって、そのまま分娩台で溶けるように眠った。

とにかく、こんな感じで15:27に誕生してくれました。